キャッシング体験談
パチンコや競馬などのギャンブル資金をキャッシングするのは本当に危険!
ゼニを借りてギャンブルに費やすちゅうのはかなり危険なんじゃ!
当然ですが、パチンコや競馬などのギャンブルの資金としてキャッシングするのは、極めて危険です。
それは「どんどん借金が膨らむから」という、よくある話ではありません。
一番怖いのは「自己破産が認められない」ということなのです。
ここでは、それを中心に「借金をしてギャンブルをする恐ろしさ」を詳しくまとめます。
ギャンブルにハマっていて、現時点で消費者金融(サラ金)などから借りている方は、特に参考にしていただけたらと思います。
【目次】
1.ギャンブルでの借金地獄は、自己破産が認められない
1-1.自己破産を宣言しても「免責」が下りなければいけない
1-2.ギャンブルは「免責不許可事由」にあたるため、免責されない
1-3.1回目は免責されることも多いが、2回目はムリ
2.ギャンブルでキャッシングすることの怖さを知ろう
2-1.パチンコで死んだ人たち
2-2.ギャンブル依存症は、医学的にも「病気」である
1.ギャンブルでの借金地獄は、自己破産が認められない
1-1.自己破産を宣言しても「免責」が下りなければいけない
自己破産には2つの段階があります。
まず最初に「自己破産を宣言」します。
「私、自己破産します」ということですね。
ここまでは誰でもできます。
しかし、これで借金がチャラになるわけではありません。
チャラにするには、そこから「免責」というのが認められないといけません。
裁判所が「あなたの場合は、仕方ない。借金をチャラにしてあげよう」と、責任を免除してくれるわけですね。
この免責が下りるまでに数ヶ月ほどかかります。
普通は下りるのですが、この免責がおりないケースもあるのです。
1-2.ギャンブルは「免責不許可事由」にあたるため、免責されない
免責が認められない条件として「免責不許可事由」というものがあります。
いくつかあるのですが、それらに該当する場合は、自己破産を宣言しても、免責は下りません。
免責不許可事由をカンタンにまとめると、
- ギャンブルはダメ
- 投資(株式・先物取引・FXなど)はダメ
- 遊興費はダメ
…ということです。
普通の人に関係ある部分は、これらですね。
こういう「使い道」について書かれた部分はほんの一部で、その他は別のことが書かれています。
「調査に非協力的だった」とか「財産の隠匿をした」とか、ですね。
これらは確かに重大ですが、普通の人はやらないので、関係ありません。
ということで、普通の人に関係ある「免責が下りないケース」というのは、上に書いたものです。
1-3.1回目は免責されることも多いが、2回目はムリ
実は、これらの「免責不許可事由」に該当しても、免責されることが多いです。
1回目だけは甘く見てくれるんですね。
これを「裁量免責」と言います。
裁量というのは「自由に判断する」という意味ですが、裁判官が自由に判断するんですね。
「裁判官の判断で、免責にする」ということです。
国としては、できるだけ自殺者は出したくありません。
出しても平気かも知れませんが、自殺者が多いと、関係する各省庁の仕事がうまく行っていないということになり、上の人が批判されます。
というわけで、国民ができるだけ自殺に追い込まれないよう、1回目の自己破産は大抵認めるのです。
(よほど悪質なものでない限り)
というわけで、ギャンブルの借金も、よほど悪質でなければ1回は認められるのですが、問題は2回目です。
2回目はほぼ確実に免責がおりません。
1回ギャンブルで破産した人は、2回目もやる可能性が高いです。
「2回目は大丈夫だよ」というかも知れませんが、そこで自分を抑えられる人だったら、1回目もなかったはずなのです。
(普通の人は、途中でギャンブルから手を引くわけですから)
この点、自分をあまり過大評価しないことです。
後で詳しく書きますが、ギャンブル依存症は、ICD(国際疾病分類)などでも、完全に「病気」として分類されています。
2.ギャンブルでキャッシングすることの怖さを知ろう
2-1.パチンコで死んだ人たち
借金でギャンブルをすることの恐ろしさは、下の記事を見て頂くとわかります。
シンプルに、いろんな人の短い書き込みが並んでいるだけですが、小説のような迫力があります。
■パチンコで死んだ人たち
http://www.geocities.jp/pachimaya/deathpeople.html
借金に関する内容を紹介すると、たとえばある人の近所のパチンコ屋さんのトイレでは、主婦の方が3人も、次々首吊りして亡くなったそうです。
全員借金されていたようですが、「同じ店で3人」というのは怖いですね…。
私自身も多重債務者だった頃、返済のためにパチンコ屋さんで働いていました。
そのお店では幸い自殺はなかったですし、特に大きなトラブルも、あまり聞いたことがないですが…。
他のお店での話は、先輩からもよく聞いていました。
しかし、それでもこのリンク先ほどひどい内容はなく、「うちの近所は、かなり平和だったんだな」と思いました。
2-2.ギャンブル依存症は、医学的にも「病気」である
ギャンブル依存症は、うつ病などと同じく、完全に「病気」として、医学的に分類されています。
ICD(国際疾病分類)という基準によるものです。
具体的にどう病気なのかというと、ギャンブル行為に関して「ドーパミンが出る回路」が構築されてしまっている、ということ。
人間の興奮は「ドーパミン」という物質が引き起こしています。
そしてこの「ドーパミンを出す回路」というのは、物理的に構築できます。
「Aの刺激が加わった時、ドーパミンが出る」というパターンの回路は、訓練によって構築できるんですね。
宗教のマインドコントロールなどは、まさにそれなのです。
「教祖の言葉を聞いたら、ドーパミンが出る」回路を構築するんですね。
(パブロフの犬みたいに)
で、ギャンブル依存症というのは、そういう回路が物理的に脳内に構築されてしまっているのです。
なので、立派な病気なんですね。
その回路の機能を、医者やカウンセラーの補助によって、停止させないといけないのです。
というわけで、自分のギャンブル依存症を甘く見ないようにしましょう。
「自分の意志は、自分の自由になるものではない」ということを自覚しましょう。
先にも書いた通り、「2度目なんてないから大丈夫」と思っていた人が、ギャンブルでまた自己破産し、今度は免責が下りなかった…という例はよくあるのです。
そうならないためにも、そしてそもそも、人生自体を立て直すためにも「自分の意志は、自分の思い通りにはならない」「世の中で正しいと言われていることを、物理的に淡々と実践するしかない」という覚悟を持ってください。
マーク・トウェインの名著「人間とは何か」にも書かれているように「人間はただの機械」なのです。
機械だからこそ「正しい外部刺激の連続」によって、いくらでも変われるのです。
ギャンブルに限らず、キャッシングや多重債務から立ち直ろうとする全ての方に、この考えが参考になったらと思います。