消費者金融基礎

事業資金が足りないときにキャッシングカードローンで補てん

zenizamurai201

できます。
銀行のカードローンより、プロミスなどの消費者金融がおすすめ。

銀行は「事業に使うのは禁止」という所が大半。
彼らは別途「事業用ローン」をしっかり用意しているからです。

消費者金融系なら「普通のカードローンを転用」してもいいですし、彼らが用意する「事業者向け」のプランを利用するのもアリ。

以下、詳しく説明します。

【目次】

1.普通のカードローンを転用していい会社
1-1.金利・限度額・特徴の一覧
1-2.プロミス
1-3.SMBCモビット
1-4.アイフル
1-5.アコム
1-6.ノーローン

2.『事業者向け』カードローン
2-1.『アイフル、プロミス、アコム』の3社
2-2.金利…普通のカードローンとほぼ同じ、プロミスが圧倒的に安い
2-3.限度額…300万(アイフルは個人事業主のみ250万)
2-4.『必要書類…個人事業主&法人』それぞれの場合
2-5.担保・連帯保証…不要

3.まとめ『高額を借りたい&審査に通る自信がある=銀行や公庫で』

1.普通のカードローンを転用していい会社

1-1.金利・限度額・特徴の一覧

金利や限度額、「いくらから収入証明書が必要か」は、みんな同じです。

  • 金利…年率18%(10万円を1ヶ月で、約1500円の利子)
  • 限度額…500万円(ノーローンだけ300万円)
  • 収入証明…希望金額50万円以上

*プロミスの金利は「17.8%」

上のようにスペック面は、どこもほぼ同じ。
違いを表にすると下の通りです。

 

消費者金融 特徴・メリット
プロミス 初回30日間無利息(※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。)
SMBCモビット 申込みが一番しやすい(※WEB完結なら電話連絡なし)
アイフル 1000円単位から可能
アコム 初回30日間無利息
ノーローン 何度でも1週間無利息

以下、補足していきます。

1-2.プロミス

  • 30日間無利息
  • 在籍確認に関する要望は電話で相談

…というのが一番の魅力。
「30日間無利息」はアコムもやっていますが、アコムは「在籍確認」がネック。
アコムで「在籍確認なし」にすると、限度額が10万円以下になってしまうのです。

プロミスの場合は確実に在籍確認を回避する方法はないのですが、在籍確認に関しての要望(会社にはしないでほしいとか、日時を指定したいとか)がある場合には、申し込んだ後すぐに電話で相談する流れになります。

「30日間無利息」「総合的な利用のしやすさ」のバランスを考えると、プロミスがイチオシです。

1-3.SMBCモビット

  • 審査スピードが迅速
  • WEBのみで完結する割合が、もっとも高い

…というのが特徴。
他の会社も「WEBのみ」と言っていますが、実際には「在籍確認の電話」などがあります(職場にかかります)。

電話があるかどうかは「その人の信用性」によります。
年収・職業・これまでの履歴…などです。

なので、どんな会社でも「絶対にネットのみで完結」とはいえません。
その中で、SMBCモビットは一番「ネットのみでOK」の確率が高いです。

1-4.アコム

  • 30日間無利息
  • プロミスよりは、審査の在籍確認が厳しい

…というのが特徴。
書類を提出して「在籍確認なし」にすることはできますが、限度額が10万円以下になります。

事業用資金としては、これでは足りないでしょう。
なので、プロミスの方がおすすめです。
(在籍確認の問題がなければ、まったくOKですが)

1-5.アイフル

  • 1000円単位で借りられる
  • 在籍確認は必須(書類を提出しても無しにはできない)

…というのが特徴。
在籍確認が厳しいのがネックです。

「1000円単位で借りられる」というのは、個人の利用では非常に便利。
しかし、事業用では関係ないので、ここではアイフルの評価は下げています。

1-6.ノーローン

  • 何度でも「1週間無利息」で借りられる

これは事業用の場合も、大きなメリット。
「あと1週間あれば、何とかなる」というケースは事業でも多いでしょう。

「初回限り」でなく「何度でも使える」というのが、プロミス・アコムとの違いです。

2.『事業者向け』カードローン

2-1.『アイフル、プロミス、アコム』の3社

  • プロミス…自営者カードローン
  • アイフル…事業サポートプラン
  • アコム…ビジネスサポートカードローン

…という商品名で提供しています。以下、詳細です。

2-2.金利…普通のカードローンとほぼ同じ、プロミスが圧倒的に安い

  • プロミス…6.3%~17.8%
  • アイフル…12.775~18.0%
  • アコム…12.0%~18.0%

見ての通り「安い方の金利」で、プロミスが圧倒的な低金利。
安い方の金利は「最高限度額まで借りた場合」のものです。

最高限度額は3社とも「300万」なので、同じように「300万借りた場合」、プロミスが圧倒的に安いということです。
また、300万の段階でそれだけ安いなら、途中の「200万」などでも、プロミスが一番安いでしょう。

(途中の金利がどうなるかは、消費者金融系の会社ははっきり決まっていません。その人の職業や履歴などで、総合的に決定します)

2-3.限度額…300万(アイフルは個人事業主のみ250万)

プロミス、アコムは「300万」。
アイフルは「法人…300万」「個人事業主…250万」です。

個人事業主の方でも250万あれば大抵のピンチは何とかなるでしょう。
このくらいの差は問題ないかと思います。

2-4.『必要書類…個人事業主&法人』それぞれの場合

■個人事業主の場合

  • 確定申告書
  • 事業実態を証明する書類(受注書、発注書、営業許可証など)

…です。アイフルのみ「事業内容確認書」も必要。
しかし、これは「予算の数字をひたすら埋めるだけ」。
いわゆるプレゼン資料のようなものではありません。

*アイフル公式サイトの記入例

https://www.aiful.co.jp/images/pdf/confirmation-doc_ex.pdf

■法人の場合

法人も、プロミス・アコムの場合は「個人事業主と同じ」です。
(この2社の方が、必要書類が少ないですね)

アイフルのみ下の書類が必要です。

  • 商業登記簿謄本
  • 決算書2期分

…です。「2期分必要」ということは「1年~2年」は経営していないといけない、ということですね。
(設立直後に決算があった場合、1年ちょっとです)

2-5.担保・連帯保証…不要

プロミスとアコムは不要です。アイフルの場合、

  • 個人事業主…不要
  • 法人…代表者の連帯保証が原則必要

…となっています。
しかし、借りようとしている方は、当然「代表者ご本人」でしょうから、これも特に意味はないでしょう。

なので「担保・連帯保証は不要」と言ってOKです。

3.まとめ『高額を借りたい&審査に通る自信がある=銀行や公庫で』

当然のことですが、本来事業資金というのは、こういうカードローンで借りるものではありません。
銀行や政策金融公庫から借りるものです。

これらの方が金額も大きいですし、利息も安く、事業で借りるなら間違いなく有利。
カードローンで借りるというのは「切羽詰まった時の奥の手」です。

もちろん、そんなことは百も承知で、カードローンを使う事業者の方がほとんどでしょう。
今回のピンチは、それで切り抜けていいと思います。

ただ、事業をしている人間としては、「こういうピンチは二度と迎えない」という決意を新たにすべきです。
経営者がこういうピンチを経験することは、悪くありません。

■『君は夜逃げしたことがあるか』

新日鉄の元会長で、戦後日本を代表する経済人だった永野重雄氏。
彼の自伝のタイトルは『君は夜逃げしたことがあるか』です。

タイトル通り、彼は昔夜逃げしたのですが、戦後の日本経済の立役者でも、こういう苦境を乗り越えているのです。

なので、「カードローンに頼っているような自分は、社長の器ではない」などとは、決して思わないでいただきたいと思います。

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