消費者金融基礎
事業資金が足りないときにキャッシングカードローンで補てん
できます。
銀行のカードローンより、プロミスなどの消費者金融がおすすめ。
銀行は「事業に使うのは禁止」という所が大半。
彼らは別途「事業用ローン」をしっかり用意しているからです。
消費者金融系なら「普通のカードローンを転用」してもいいですし、彼らが用意する「事業者向け」のプランを利用するのもアリ。
以下、詳しく説明します。
【目次】
1.普通のカードローンを転用していい会社
└1-1.金利・限度額・特徴の一覧
└1-2.プロミス
└1-3.SMBCモビット
└1-4.アイフル
└1-5.アコム
└1-6.ノーローン
2.『事業者向け』カードローン
└2-1.『アイフル、プロミス、アコム』の3社
└2-2.金利…普通のカードローンとほぼ同じ、プロミスが圧倒的に安い
└2-3.限度額…300万(アイフルは個人事業主のみ250万)
└2-4.『必要書類…個人事業主&法人』それぞれの場合
└2-5.担保・連帯保証…不要
3.まとめ『高額を借りたい&審査に通る自信がある=銀行や公庫で』
1.普通のカードローンを転用していい会社
1-1.金利・限度額・特徴の一覧
金利や限度額、「いくらから収入証明書が必要か」は、みんな同じです。
- 金利…年率18%(10万円を1ヶ月で、約1500円の利子)
- 限度額…500万円(ノーローンだけ300万円)
- 収入証明…希望金額50万円以上
*プロミスの金利は「17.8%」
上のようにスペック面は、どこもほぼ同じ。
違いを表にすると下の通りです。
消費者金融 | 特徴・メリット |
プロミス | 初回30日間無利息(※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。) |
SMBCモビット | 申込みが一番しやすい(※WEB完結なら電話連絡なし) |
アイフル | 1000円単位から可能 |
アコム | 初回30日間無利息 |
ノーローン | 何度でも1週間無利息 |
1-2.プロミス
- 30日間無利息
- 在籍確認に関する要望は電話で相談
…というのが一番の魅力。
「30日間無利息」はアコムもやっていますが、アコムは「在籍確認」がネック。
アコムで「在籍確認なし」にすると、限度額が10万円以下になってしまうのです。
プロミスの場合は確実に在籍確認を回避する方法はないのですが、在籍確認に関しての要望(会社にはしないでほしいとか、日時を指定したいとか)がある場合には、申し込んだ後すぐに電話で相談する流れになります。
「30日間無利息」「総合的な利用のしやすさ」のバランスを考えると、プロミスがイチオシです。
1-3.SMBCモビット
- 審査スピードが迅速
- WEBのみで完結する割合が、もっとも高い
…というのが特徴。
他の会社も「WEBのみ」と言っていますが、実際には「在籍確認の電話」などがあります(職場にかかります)。
電話があるかどうかは「その人の信用性」によります。
年収・職業・これまでの履歴…などです。
なので、どんな会社でも「絶対にネットのみで完結」とはいえません。
その中で、SMBCモビットは一番「ネットのみでOK」の確率が高いです。
1-4.アコム
- 30日間無利息
- プロミスよりは、審査の在籍確認が厳しい
…というのが特徴。
書類を提出して「在籍確認なし」にすることはできますが、限度額が10万円以下になります。
事業用資金としては、これでは足りないでしょう。
なので、プロミスの方がおすすめです。
(在籍確認の問題がなければ、まったくOKですが)
1-5.アイフル
- 1000円単位で借りられる
- 在籍確認は必須(書類を提出しても無しにはできない)
…というのが特徴。
在籍確認が厳しいのがネックです。
「1000円単位で借りられる」というのは、個人の利用では非常に便利。
しかし、事業用では関係ないので、ここではアイフルの評価は下げています。
1-6.ノーローン
- 何度でも「1週間無利息」で借りられる
これは事業用の場合も、大きなメリット。
「あと1週間あれば、何とかなる」というケースは事業でも多いでしょう。
「初回限り」でなく「何度でも使える」というのが、プロミス・アコムとの違いです。
2.『事業者向け』カードローン
2-1.『アイフル、プロミス、アコム』の3社
- プロミス…自営者カードローン
- アイフル…事業サポートプラン
- アコム…ビジネスサポートカードローン
2-2.金利…普通のカードローンとほぼ同じ、プロミスが圧倒的に安い
- プロミス…6.3%~17.8%
- アイフル…12.775~18.0%
- アコム…12.0%~18.0%
見ての通り「安い方の金利」で、プロミスが圧倒的な低金利。
安い方の金利は「最高限度額まで借りた場合」のものです。
最高限度額は3社とも「300万」なので、同じように「300万借りた場合」、プロミスが圧倒的に安いということです。
また、300万の段階でそれだけ安いなら、途中の「200万」などでも、プロミスが一番安いでしょう。
(途中の金利がどうなるかは、消費者金融系の会社ははっきり決まっていません。その人の職業や履歴などで、総合的に決定します)
2-3.限度額…300万(アイフルは個人事業主のみ250万)
プロミス、アコムは「300万」。
アイフルは「法人…300万」「個人事業主…250万」です。
個人事業主の方でも250万あれば大抵のピンチは何とかなるでしょう。
このくらいの差は問題ないかと思います。
2-4.『必要書類…個人事業主&法人』それぞれの場合
■個人事業主の場合
- 確定申告書
- 事業実態を証明する書類(受注書、発注書、営業許可証など)
…です。アイフルのみ「事業内容確認書」も必要。
しかし、これは「予算の数字をひたすら埋めるだけ」。
いわゆるプレゼン資料のようなものではありません。
*アイフル公式サイトの記入例
https://www.aiful.co.jp/images/pdf/confirmation-doc_ex.pdf
■法人の場合
法人も、プロミス・アコムの場合は「個人事業主と同じ」です。
(この2社の方が、必要書類が少ないですね)
アイフルのみ下の書類が必要です。
- 商業登記簿謄本
- 決算書2期分
…です。「2期分必要」ということは「1年~2年」は経営していないといけない、ということですね。
(設立直後に決算があった場合、1年ちょっとです)
2-5.担保・連帯保証…不要
プロミスとアコムは不要です。アイフルの場合、
- 個人事業主…不要
- 法人…代表者の連帯保証が原則必要
…となっています。
しかし、借りようとしている方は、当然「代表者ご本人」でしょうから、これも特に意味はないでしょう。
3.まとめ『高額を借りたい&審査に通る自信がある=銀行や公庫で』
当然のことですが、本来事業資金というのは、こういうカードローンで借りるものではありません。
銀行や政策金融公庫から借りるものです。
これらの方が金額も大きいですし、利息も安く、事業で借りるなら間違いなく有利。
カードローンで借りるというのは「切羽詰まった時の奥の手」です。
もちろん、そんなことは百も承知で、カードローンを使う事業者の方がほとんどでしょう。
今回のピンチは、それで切り抜けていいと思います。
ただ、事業をしている人間としては、「こういうピンチは二度と迎えない」という決意を新たにすべきです。
経営者がこういうピンチを経験することは、悪くありません。
■『君は夜逃げしたことがあるか』
新日鉄の元会長で、戦後日本を代表する経済人だった永野重雄氏。
彼の自伝のタイトルは『君は夜逃げしたことがあるか』です。
タイトル通り、彼は昔夜逃げしたのですが、戦後の日本経済の立役者でも、こういう苦境を乗り越えているのです。
なので、「カードローンに頼っているような自分は、社長の器ではない」などとは、決して思わないでいただきたいと思います。