銀行系カードローン基礎
銀行系カードローンの審査項目、審査に落ちている人は一度チェック・・・
カードローンの審査項目は、主に4つのジャンルに分かれます。
- 個人情報(氏名・生年月日・住所など)
- 勤務先情報(年収・入社年月など)
- 借入情報(借入総額・借入件数など)
- 自宅情報(持家か賃貸か、居住年数など)
以下、これらの4つのジャンルの中で、どんな審査項目があるかを紹介し、それぞれで「こういう条件だと審査に落ちる」という基準をまとめます。
【目次】
1.個人情報
1-1.個人信用情報の検索に使うので、実は一番大事
1-2.信用情報で、こういう内容があると落ちる
2.勤務先情報
2-1.職業が不安定だと審査に落ちやすい
2-2.収入が少ないと、審査で不利になる
2-3.勤続年数が短い場合、落ちることが多い
3.借入情報
3-1.借入総額・借入件数が多いと審査で不利
3-2.希望借入金額が大きいと落ちやすい
4.自宅情報
4-1.賃貸やマンション・アパートだと落ちやすい
4-2.家族と同居より、一人暮らしの方が落ちやすい
4-3.居住年数が短いと審査が不利になる
1.個人情報
1-1.個人信用情報の検索に使うので、実は一番大事
個人情報は「氏名・生年月日」などのごくごく基本的な情報。
一見審査に関係なさそうですが、実はこれが一番関係あります。
キャッシング審査というのは、ほとんど「個人信用情報」で決まるのです。
これまでに返済の遅れや債務整理などがなかったか、という記録ですね。
この検索に使われるのが氏名・生年月日などの基本情報。
なので、実はこれと信用情報で、キャッシング審査のほとんどは決まっていると言ってもいいのです。
そして、審査に落ちる人の条件は、これから書く通りです。
1-2.信用情報で、こういう内容があると落ちる
まず一番多いのは「延滞」です。
これまでのキャッシング・クレジットカード・分割払いなどの返済の遅れですね。
軽度の遅れだったら記録されないことも多いですが、悪質と判断された場合、日数に関係なく記録されます。
(61日まで記録されないとよく言われますが、実際は記録されるようです)
クレジットカードの強制解約や、カードローンの強制退会も、かなり審査に落ちる原因です。
というより、この記録が残っている限り、かなりの確率で、同種の審査は落ちます。
(VISAカードなら、VISAの審査は絶対通らない、という風ですね。期間は5年~7年程度です)
その他、自己破産などの債務整理の記録は、5年~10年残っています。
こういうものがいわゆる「ブラックリスト」ですが、こうした履歴がある方は、新規のカードローンやクレジットカードの審査は、基本的に通らないと思ってください。
参考:クレジットカードの審査に落ちた方へ!審査落ちの理由を見極めよう
2.勤務先情報
2-1.職業が不安定だと審査に落ちやすい
会社経営者・自営業などの不安定な職業は審査に落ちやすいです。
また、サラリーマンでも芸術系などの業界自体が不安定な業種の場合は、やはり審査に通りにくいです。
一番いいのはやはり公務員。
その他は、昔からあって安定している業界です。
たとえば自動車や建設業、食品業界などは時代が変わっても続くと見られるので、信用されます。
2-2.収入が少ないと、審査で不利になる
当然ですが、収入が少ないと審査に通りにくいです。
ただ、どのくらいで収入が少ないとするかの基準は、状況によります。
たとえば借入希望金額が大きい場合、当然収入も高額でないといけません。
また、職業が不安定な場合、かなり高収入でも落ちることがあります。
逆に公務員だと低年収でも受かるので、この辺はケースバイケースなのです。
2-3.勤続年数が短い場合、落ちることが多い
勤続年数が短い(入社年月日が最近)という場合も、審査に落ちやすいです。
いつクビになるかわからないですし、本人から辞めるかも知れない…というのが理由です。
また、勤続年数が長い方が正社員の確率が高いですし、年収も高いことが多いです。
そういう理由でも、勤続年数が長い人は、キャッシング審査で有利です。
ちなみに、パート・アルバイトの人でも勤続年数が長く、フルタイムで働いている場合、かなり審査で有利になります。
3.借入情報
3-1.借入総額・借入件数が多いと審査で不利
これは誰でも想像がつくと思いますが、借入総額が多かったり、多数の業者・銀行から借り入れしている…という場合は落ちやすいです。
特に落ちやすいのは「多数の業者から借りている」という多重債務の状態。
理由は、たくさんの業者から少額借りているということは「どの業者からも信用されていない」という証明だからです。
一つの業者からたくさん借りているのは、そんなに悪くないのです。
これはある意味「その業者が、その利用者を信用している」という証明だからです。
もしその利用者が自己破産したり、その他の債務整理をしたりしたら、一気に貸しつけたお金がなくなります。
そのリスクを背負っても、多額を貸し出しているわけですから、これはある意味「信用」なのです。
なので、借入件数が少なければ、多少借入総額が多くてもいいんですね。
もちろん、借入総額も少ない方が当然いいのですが…。
3-2.希望借入金額が大きいと落ちやすい
年収や職業に不相応な、大きい金額を希望すると、審査に落ちやすいです。
これは「関係ない」という意見もありますが、それは違うと私は思います。
(業者・銀行によって、もちろん方針は違いますが)
関係ないという人の意見は、「審査に落ちるわけではなく、あちらがふさわしい限度額を提示して融資する」というもの。
確かにそういう業者・銀行もあるでしょう。
しかし、統計的に見て、返済能力よりも大きい金額を希望する人は、小さい限度額を与えたとしても、返済に遅れることが多いのです。
また、さらにどこかから借金して、返済不能に陥ることが多いのです。
これは体験的に考えてもわかるでしょう。
実際に自分がお金を貸す時、「10万円貸して」と言ってくるような人は、あまり信用しないはずです。
ということで、借入希望金額も審査の重要な要素なので、できるだけ小さい金額で希望してください。
4.自宅情報
4-1.賃貸やマンション・アパートだと落ちやすい
キャッシング審査の自宅情報では「持家」が有利です。
持家は不動産だからです。
これとは逆に賃貸の場合、資産にはなりませんし、しかも持家よりも逃げやすいです。
個人的には、賃貸の方が人生を身軽にできていいと思っていますが、キャッシング審査では「身軽=逃げやすい」ということで、マイナスになるのです。
また、同じ持家でも、一軒家よりマンションやアパートの方が、低い評価になります。
たとえば震災などが起きた時、一軒家は土地が残りますが、マンションやアパートは残らないからですね。
4-2.家族と同居より、一人暮らしの方が落ちやすい
カードローンの審査では、一人暮らしは審査に落ちる原因です。
というのは、これも「逃げやすい」からです。
あと、家賃負担が大きいです。
最低でも5万円程度はあるでしょう。
家賃負担額もカードローンの審査では聞かれるのですが、これが実家で同居だったら、0万円になります。
(実際には親に払っていたとしても、払わなくても生きていけるので、これは0万円と申告してOKです)
また、同居家族がいるとそれだけで連絡がつきやすいです。
また、督促の電話をしたり、郵便物を送ったりした時も、家族にバレたくないので、すぐに返済する人が多いです。
そして、最悪の場合は家族が立て替えてくれます。
…というように家族と同居しているというのは、カードローン会社にとって非常に信用できる条件なんですね。
逆に言えば、一人暮らしはこれらの条件が全部満たせないので、審査に落ちやすいということです
4-3.居住年数が短いと審査が不利になる
持家にしても、同居家族が多いにしても、居住年数が短いと審査で不利になります。
長く住んでいなければ、すぐに引っ越す可能性がある、と見られるからです。
居住年数が長ければ、大抵近所の人との人間関係もできているので、すぐに引っ越したりはしません。
人間は、長く住んだ場所からは、精神的にも物理的にも動きづらいものです。
動かない=逃げないということなので、キャッシング審査ではプラスの評価になるんですね。
逆に言えば居住年数が短い人は、どこかに移動する可能性が高いので、審査に落ちやすいわけです。
5.まとめ「普通に働き、借金をしすぎなければ、審査は通る」
以上、審査に落ちる条件をいろいろ書いてきましたが、どれも普通にしていればこのようにはならない、というものばかりです。
普通というのは別に正社員にならなくてもいいのです。
パート・アルバイト・フリーターの人でも、まったくかまいません。
どんな職業でもいいので、普通にフルタイムで働き、借金をしても返済に遅れたりしなければ、それでOKということですね。
誰でもできる当たり前のことをしていれば、それでカードローンの審査は通るということです。
カードローンの審査に通る方法・コツ…のようなものは多く紹介されていますが、基本的に「普通に働き、普通に生活する」だけでいいんですね。
どんな世界でも「当たり前のことを、当たり前にやる」というのが、何より大事なのでしょう。