キャッシング体験談
収入の減少による生活費・教育費のキャッシング需要
人々は、なぜ消費者金融を利用するのか―。
公的には、その理由の多くは「生活費・教育費のため」とされています。
確かに、これが最も多いでしょう。
しかし、実際にはこれらの「まじめな理由」は、統計よりだいぶ少なくなります。
「調査の時、不真面目な理由を答える人間は少ない」からです。
ここでは、そうした実態も交えて、消費者金融を利用する人々の理由・動機・原因をまとめます。
【目次】
1.本当に「生活のために仕方なく」借りたのか?
└1-1.消費者金融からの借り入れ理由一覧
└1-2.一番多い理由は「不明」の30.9%
└1-3.「生活・教育」と答えた人も、本当にそうとは限らない
└1-4.データ自体は信頼できるが、その裏を読むことが必要
2.生活に困る日本人が増えているのも事実
└2-1.サラリーマンの平均年収は、「16年で60万減少」
└2-2.日本の貧困率は、先進国34国中ワースト4位
3.まとめ『日本人の平均は貧乏になるが、自分がお金持ちになる事は可能』
1.本当に「生活のために仕方なく」借りたのか?
1-1.消費者金融からの借り入れ理由一覧
まず、信頼できる行政の無料相談会での調査結果。
(金融庁発表の資料です)
借り入れ理由 | 割合 |
低収入・収入の減少(生活費・教育費の不足)等 | 30.5% |
商品・サービス購入 | 6.4% |
事業資金の補填 | 6.4% |
住宅ローン等の借金の返済 | 5.8% |
ギャンブル・遊興費 | 5.7% |
保証・借金肩代わり | 4.7% |
本人、家族の病気・けが | 3.6% |
その他 | 6.0% |
不明 | 30.9% |
*知るぽると「消費者金融利用者の借入れ理由」より
http://www.shiruporuto.jp/finance/trouble/saimu/saimu001.html
1-2.一番多い理由は「不明」の30.9%
わかっている理由の中では「生活費・教育費」がダントツで一番。
なので、表向きに「これがトップの理由」とされるのは、正しいことです。
しかし、表をよく見てください。
一番多い理由は「不明」の30.9%なのです。
「その他」ではなく「不明」です。
ということは「答えなかった」ということ。
ハガキなどのアンケートなら、それも多いでしょう。
しかし、これは「多重債務者のための、無料相談会」。
それで「答えなかった」というのは、少し引っかかります。
人に言えない理由だったか、あるいは「自分でも使い道が把握できていなかった」のかも知れません。
1-3.「生活・教育」と答えた人も、本当にそうとは限らない
冒頭にも書きましたが、借り入れの理由を聞かれて「不真面目な理由」を正直に答える人はめったにいません。
行政の相談会なので、業者の審査よりはある程度本音を話したでしょう。
それでも、私の経験から言うと、借金をしている人は「必ず見栄を張る」ので、「不真面目な理由を隠している」ことは多いです。
(借金をする人は、人の数倍見栄を張ります。だからお金が飛んでいくのです)
1-4.データ自体は信頼できるが、その裏を読むことが必要
ここまで書いた内容だと、筆者がこのデータを疑っているように思われるかも知れません。
しかし、そういうつもりではありません。
金融庁のデータで、しかも「相談会」という「対面調査」なので、これほど信頼できる調査はないと思います。
ただ、それでも「行間を読む」ということは大事なのです。
「数字には直接出ない部分」ですね。
私自身、過去に多重債務者で、クレジットカードを強制解約になった人間です。
その経験からいうと、借金をする自分を、甘やかしてはいけないと思っています。
「生活費や教育費のため」も確かにあるでしょう。しかし、
「生活費は、これ以上削れなかったか?」
「他でムダな出費をしていないか?」
…を真剣に考えたでしょうか。
真剣に考えても普通の生活に戻れない…という人は、めったにいないと思います。
目先のピンチを切り抜けるためのキャッシングは重要です。
しかし、当面の問題を解決したら、できるだけ早く生活を立て直し、堅実かつ健康的な人生を歩んでいただきたい…というのが筆者の気持ちです。
2.生活に困る日本人が増えているのも事実
ここまでの内容だと、「生活費に困って」という理由を、筆者が否定しているようですが、必ずしもそうではありません。
生活に困る方が、日本で増えているのは事実です。
データを元に、現状を見てみまそう。
2-1.サラリーマンの平均年収は、「13年で61万減少」
*年収ラボ「サラリーマンの平均年収の推移」より
http://nensyu-labo.com/heikin_suii.htm
グラフの通り、平均年収の最高と最低は、
- 最高…467万円(1996年/平成8年)
- 最低…406万円(2009年/平成21年)
- 差額…61万円(13年で)
…となっています。
09年に急激に落ち込んでいるのは、言うまでもなく「リーマン・ショック」です。
しかし、リーマン・ショックがなくても、遅かれ早かれこのレベルに来たでしょう。
見ての通り、リーマンの10年前から、一定のペースでほぼ毎年落ちています。
このグラフの傾きからいったら、2015年の今くらいに、リーマンのレベルに「追いついた」と思われます。
2-2.日本の貧困率は、先進国34国中ワースト4位
日本の貧困率は、2015年現在約16%。
この数値は、先進国(OECD加盟国)の中で、ワースト4位です。
BLOGOS「日本の貧困率増加とその元凶」
http://blogos.com/article/110626/
日本の「一億総中流社会」は、もう終わったんですね。
「何となく終わった」と感じていた方も多いでしょうが、データがはっきりと現実を語っています。
3.まとめ『日本人の平均は貧乏になるが、自分がお金持ちになる事は可能』
ここまで書いた通り、日本人の「平均」は、今後ますます貧乏になっていきます。
というより、これまでが裕福過ぎたのです。
途上国で死に物狂いで働く人々より、日本の学生のお小遣いの方が多かったくらいですから。
むしろ今までが異常だったのです。
(逆に途上国の人々の年収は、驚異的なスピードで上がっています。筆者はカンボジアに住んでいるので痛感しています)
「平均」は貧乏になっても、努力次第であなた自身が経済的に成功する(率直に言うとお金持ちになる)ことは可能です。
キャッシングを利用している方は、お金のない惨めさを何度か実感したでしょう。
その惨めさをもう味わいたくないと思うなら、落ちていく日本の「平均」に背を向けて、「普通の生き方」を脱し、がむしゃらに働くべき…と自分は思います。
(無理は続かないので、楽しさや健康も忘れずに)